チャットモンチーのメロディ論(思いつき)


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2007年5月
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2007年05月04日(Fri)
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チャットモンチーのメロディ論(思いつき)

ガーナチョコレートのCMを見て、もとい聴いて、ピンと来た。BGMがチャットモンチーだ。
声もあるが、なんと言ってもメロディが奇妙なまでにチャットモンチーなのである。

前々から感じていた奇妙なこの感じ。橋本江梨子節とでもいうべきものがどこかに必ずある、と思っていたのだが、今回のCMソングを聴き、果たしてそれはあった。短く云えば「主音への異常な固執」である。

私も本格的に楽典をやったわけではないので、ここからは素人の戯れ言として聞き流してもらって構わないが、私の独学の知識によれば、主音というのはその調性の中で主になる音。つまりはドレミファソラシドの「ド」である。
西洋音楽にルーツを持つ、現在一般に広く流通しているところのいわゆる「音楽」のメロディーは、主音を基本に展開し(つまりは主音との音程差から各音の性格が決定される)、そして大方のものは主音に収束することで安定して終わる。
音楽というものは、わざと不安定を起こして、紆余曲折を経て結局安定に至って一件落着、パンパカパーン。という構図が一般的。これは大仰な交響曲の構成においてもそうだし、シンプルなメロディの場合でも安定した主音を多用するのは、普通退屈であり、避けられる。

しかしながら、チャットモンチーのメロディは異様に主音が多い。とりあえず例を見てみよう。チョコのCMと、それから「恋愛スピリッツ」のサビのフレーズを、主音の部分だけ太字で示してみた。この二曲は殊に特徴的である。

あなたをてよかったな
からあなたはわたしをてばなせ

このように、主音と、その近くの音を行ったりきたりするのが、彼女のメロディには多い。ここまでだと、あまりに退屈な筈で、彼女ら或いはプロデューサーの巧妙なセンスにより退屈にならないように作られているが、ときに私はそのヴェールを剥ぎ取って妙なもどかしさを感じてしまうことがある。

それが良いとも悪いとも私には断定することが出来ない。これだけの制約(?)の中でよく色々とポップなメロディを構築できるもんだと感心することもできるだろう。クセというものを無理に修正すると大変なことになるというのは分かっているが、彼女にははもっと多彩なメロディを操る技、或いは感性が備わっていると思うので(上からの意見になってて変だが)、期待してみたい。

というかむしろ教会旋法でバンドをやってみてはどうか、というのは余りに突拍子もないけれども、これだけ主音に固執する音楽はむしろ教会音楽に近しいものを思わせるのである。
教会旋法についてはご自分でお調べになって。